アイデンティティを失くし早4週間
心をブチ抜かれてちょうど4週間。
以前の私からは想像できないくらい気丈に、至って普通の毎日を過ごしている。
9割方平気なのだ。
でも1割はふとした瞬間に襲ってくる。
カレンダーを見て、まだ一緒にいた日々を思い出す。彼のLINEの写真が変わったお知らせ。彼と過ごすはずだった今年の夏。大好きなチーズナン。
全て終わったこと。過ぎ去ったこと。どうしようもないこと。取り返しのつかないこと。
気持ちを切り替えて、過去に執着する意味はないということを頭で理解する。
心も少しずつ、でも着実に傷を治している。
別れた後から始めた筋トレ、健康食生活、Kindle活用・・・
付き合っていた時さんざん勧められて、でもやらなかったこと、ひとりになってやり始める。
遅いよね。彼も時間も取り返せない。
もう二度と呼べない、毎日毎日、夢のなかでも呼んでいた大好きな名前。
この4週間で成長したこともある。
未来へ向けて動き出した、今日また新しいスタートをひとつ切れた。
過去への執着には意味がなくて、時間の無駄で、ますます回復が遅くなることを知った。
未来の自分のためにできることを1日1日積み上げている。
「気が向いたら電話するわ」
気はいつだって向いてるけど電話しないのは、私の強さ。変わった証。
未来が見えなさすぎて怖い。
だから今日1日、今この瞬間を見つめる。
私の毎日は、今この瞬間にできるベストなことの積み重ね。
今日は特別悲しい。恋しい。理由を探ろう。
悲しみの中で理由も解決策も分からないままもがくのが一番可哀想だからだ。
夜だからかな。さっきまで平気だった。カレンダーを見たからだ。
子供の頃から脳内カレンダーの存在が強いのだ、なぜか。
1月から12月まで横一列に並んだカレンダーが強く頭の中で浮かんでいる。
過ぎた過去のカレンダーは捨てていいのに、私は何年分もとってあるのだ、頭の中で。
それは過去への執着の現れだ。
今日から、前日以前のカレンダーはハサミでチョッキンしよう。
未来を長く見据えるのだ。
そして今日という日に集中するための日めくりカレンダーに変えるのだ。
物理的にもちぎりたいから実物を買おう、行動療法っぽいね、きっといいね。
一列のカレンダー、さようなら。